統一戦線義勇軍

 

―北海道洞爺湖サミットに対する抗議声明(一)―

来る七月七日より、北海道洞爺湖サミットが開催される。同サミットは俗に【環境サミット】と称されているものであるが、以下の理由より、我々は同サミットに抗議の意を表すものである。

一~京都議定書を反故にし、環境対策を遅滞せしめたアメリカの責任が追求されていない。

二~一が実現されていないにも関わらず、アメリカの主張する何ら科学的根拠に基づかない【温暖化対策】を軸に論議が進められようとしている。

三~環境破壊大国である中国の責任が追及されていない。

四~ハイブリッドカーの普及など、我が国が環境保護に尽力している事を他国に正しく訴えていない。

五~ツバルの様な環境問題で苦しむ国家の意見が反映される事無く、サミット参加国の利害によってのみ議論が進められている。

環境立国、自然大国である我が国や環境先進国ドイツが主導するならばいざ知らず、自国の利益のみを追求し、これまで環境問題をなおざりにしてきたアメリカが今回のサミットを主導するなど言語道断である。

環境問題は、世界レベルで議論されるべき問題であり、ツバルをはじめとする、環境破壊に苦しむ国々の意見を取り上げ、真の意味で世界レベルでの環境対策を議論するのが本来の環境サミットのあるべき姿である。

それをあろう事か、米中両国は自己保身に走り、そして、我が国をはじめサミット参加各国は両国に対する然るべき非難すら行えていない。

これでは、環境サミット以前に、米中両国の覇権主義を拡大させ、それを助長する事にしかならない。

我が国こそが、断固としてその覇権主義に歯止めを掛け、あるべきサミットを創り出すべきなのである。

平成二十年 七月五日
統一戦線義勇軍中央委員会